Autel Intelligent Technology Corp., Ltd.は、インテリジェント車両診断、TPMS、ADASキャリブレーション、スマート充電機器を開発・製造している。2004年設立で、中国広東省深圳の南山区に本社を置き、2020年2月から上海証券取引所の科創板(STAR Market)に証券コード688208で上場している。調査資料には7桁の代替表記もあるが、証券コードは6桁であるため誤りである。
2025年度について、Autelは営業収益48億3,300万元(22.90パーセント増)、株主帰属純利益9億3,600万元(46.02パーセント増)を報告した。両数値はいずれも正しく、直接整合する。9億3,600万元は帰属利益の水準であり、46.02パーセントはその利益の前年比成長率である。自己資本利益率は25.96パーセントに達した。研究開発費は28.47パーセント増の8億7,400万元で、営業収益の18.08パーセントに相当する。
開示されている事業部門は3つである。スマート修理機器は29億7,950万元、粗利益率55.16パーセント、15.83パーセント増で、グループ売上高の約61.7パーセントを占めた。充電ネットワーク部門は12億4,190万元(43.83パーセント増)、AI・ソフトウェアは5億5,170万元(22.85パーセント増、粗利益率99.24パーセント)であった。診断タブレットは13億9,200万元、TPMSは42.73パーセント増の10億730万元、ADASは3億8,120万元を計上し、これら3ラインで売上高の約57.5パーセントを占めた。これらが主事業売上高の78パーセントを占めるという資料の主張は、Autel自身の開示によって裏付けられない。
地域別では、Autelは北米で25億3,200万元、欧州で9億860万元、その他地域で12億1,620万元を稼ぎ、中国本土ではわずか1億1,650万元であった。したがって海外市場が主事業収益の約97.6パーセントを生み出し、北米と欧州だけで約71パーセントを占めた。中国売上高約11億元という資料の数値は桁が一つ違う。
Autelの2025年末時点の従業員数は2,777人で、生産1,092人、技術・研究966人、販売433人、管理251人、財務35人である。研究開発人員は全従業員の34.79パーセントを占めるため、従業員3,300人超という資料の推計は高すぎる。製品は800社超の販売代理店を通じて120以上の国と地域に届いており、資料にある70カ国以上という記述は誤りである。
製造は4つの自社拠点で行われている。中国の深圳、ベトナムのハイフォン、米国のノースカロライナ、メキシコのモンテレイである。深圳、東莞光明、ベトナムの3拠点とする資料の記述は不正確で、そうした東莞工場は開示されていない。Autelは年間生産能力の数値を公表していないため、年間100万台超のスキャナおよびTPMSツールという主張は未検証のままである。
製品ラインは、MaxiFlashインターフェースを備えたMaxiSys診断エキスパートシステム、MaxiOS、MaxiSim仮想ECUシミュレーション、Autel Cloudプラットフォームを中心としている。2025年に発売された主力機はUltra S2、MS909S2、MS919S2で、TPMSセンサーとアクティベーションツール、ADASキャリブレーションシステム、新エネルギー車の高圧電池診断も手がける。MaxiSYS MS909EVは正真正銘のEV電池パック診断ツールである。Frost & Sullivanは2022年、2023年、2024年の売上高ベースでAutelを世界最大のデジタル・インテリジェント車両診断プロバイダーと評価し、シェアは9.1パーセントから11.1パーセントへ上昇した。Autelはフォーチュン・グローバル500企業ではない。そのVerityRankスコアは100点満点中89点である。